2018年年末:激闘フランクフルト編

無事に日本へ帰国しました。毎日、慌ただしくも楽しく仕事に精を出して生活しております!

少し前の事を書きたいと思います。

日本帰国前には、ベルリンの宮澤香奈さんこと、香奈さんとフランクフルトで大仕事をしてきました。のっけから結論を言うのも変ですが最高の時間、最先端の音楽、自分の積み重ねと情けなさ、凍える雪のドイツを体験しました。

ちょうどクリスマス前です。

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撮影現場は、香奈さんが素晴らしい記事に仕上げてくれてます。イベントの記事に関してはもう暫くお待ちください。既に名前が公表されたので自分も公表をさせて頂きます。撮影場所はドイツ フランクフトの名門クラブ:Robert Johnson,撮影アーティストはRicardo Villalobos, Raresh でした。エレクトリックミュージックでは最高峰といえる現場、アーティストです。

RA:Robert Johnson
https://www.residentadvisor.net/club.aspx?id=1467

この年末の撮影現場はオランダでの5年半を総括した撮影でした。シャッターを切りながら、たくさんの思い出や、いいこと、悪いこと、何より人の顔が浮かびました。

自分はオランダでは当たり前ですが外国人でした。撮影当初はイベントでバカにされたり、あまり好意的でない言葉を受けた事は1-2度ではありませんでした。それでもオランダでTopグラファーになるというシンプルな目標だけを信じて、呼ばれれば何処にでも足を運びました。何より写真と音楽を通じて、人種を超えてお互いを理解をして、友として自分を迎えてくれる時間が何よりも大切だったのだと思います。

今回の撮影現場、アーティスト名を香奈さんから聞いた時、自分がオランダで、辿り着く事が出来なかったアーティストの両人でした。行くことが出来なかったSunwave,旧事務所のしたで行われて居たにも関わらず許可が降りなかったADE2018のRicardo Villalobos。アテンドをしてくれたフランクフルト在住のHorikawa san,Sonoko sanには沢山のサポートとありがとうを伝えたいです。最初は余裕綽々でしたが、今回の撮影は緊張しまくりでした。AMPというフランクフルトのアートカフェでインタビューをする為に現場入り。そしてオーナーAtaの顔を見た瞬間、ビビってつまづいて花瓶を割ってしまいました。多分、そのアーティストを本能的に怖いと思ったんだと思います。Mixmag Japan にその大変貴重なインタビューが掲載されておりますのでご確認ください。

【Mixmag Japan】
Ata「良い音楽を聴くための環境を絶対にキープすること」 なぜ“Robert Johnson”はここまで賞賛されるのか。⬇︎︎︎をクリックと”いいね”をお願いします。

www.mixmag.jp/features/ata-interview-2019.html

Interview & Text_Kana Miyazawa
Photo_Atsushi Harada
Coordination_Yoshihiro Horikawa、Kana Miyazawa
Special thanks_Sonoko Kamimura, amp crew
Location_amp

Screenshot_20190121_100033.jpg

少し話がそれますが今回、撮影するアーティストの一人がルーマニアのDJ でした。自分にはHaarlem に住んでいた時にルーマニア人の親友が出来ました。友達が少ない自分が心を許せる仲間です。その友達と彼女が、去年の誕生日にルーマニアの風景が詰まった本をプレゼントしてくれました。今回、そのルーマニアのアーティストを撮るために、ルーマニアという国の背景が知りたくて、事前に写真集を何度も見て、ルーマニアの国の事を沢山聞きました。

Robert Johnson に現場入りして直ぐのプレイが始まってまだ序盤のタイミングでは、香奈さんにカットの指示を頂き全体的な写真を撮影しました。適切で分かりやすくて、いい感じで場面を抑える事が出来ました。オランダに自分の姉と同じ名前の美穂さんが、”香奈、あちょむコンビ”はミラクル起こすという言葉をふと思い出しました。Bendsのチームメイト、大学の先輩でもあるじゅんさん、香奈さんと初現場のDekmantel 2014の思い出も一緒に回想されました。あの日も真剣に仕事をして沢山笑った日でした。集中している時に良い記憶は思い出されると今は回想しております。

【Dekmantel 2014 Report @Qetic】
https://qetic.jp/column/kana-miyazawa/km-post13/116806/
https://qetic.jp/column/kana-miyazawa/km-post14/117220/

Writer:Kana Miyazawa
Photo:Atsushi Harada

また今回のRobert Jonsonの会場はDJ ブースとフロアが一体となっており、手を伸ばせばDJ が真横に居る距離感でした。それでもDJブースは異様な雰囲気を醸し出し、近くことが躊躇われる光景が広がっておりました。沢山の緊迫した現場を撮影した自負はありましたが、本当に異様でした。ちょうどRareshがプレイする右側に空間が空いてチャンスだと思い友達がプレゼントしてくれたルーマニアの本を見せました。表紙に大きくルーマニアと書いている本で、握手もしてくれました。そこから レコードに針を落とす瞬間にシャッターを切った時、自分しか撮れない緊張感のあるモノクロ写真が撮れました。自信を持った1枚が撮れました。

イベント中にテラスで休憩中のブラジル人の男と出会いました。友人に電話しているようでした。10年来、故郷に帰ってなくて今日のイベントで故郷を思い出して、友人に電話したとのことでした。5年半で3回も日本へ帰れた自分はラッキーだとその時に思いました。

自分はイベントカメラマンです。音楽と瞬間と雰囲気をどう包むかを考えて、あと感じを大事にしてます。撮影の現場入りから、6−7時間がたち程度の撮れ高は見込めましたが、どうしてもラストカットが取れず、もがいておりました。一度、頭を切り替えるために外へ出て、機材とコンディションを整えて朝の9時に会場に戻ってきました。エントランスで「忘れ物を取りにきたかい?」とメガネのおばちゃんに言われました。確か朝の9-10時位。そんな時間帯だったと思います。

会場入りして少し踊って、ラストとカットの準備を整えました。しかしどうすれば良いか分からず、立ち往生しておりました。そしたら隣りに居たアラブ系の強面の大男がふと、自分に言って来ました。

「俺はお前を知っている。お前は今日、あと3回だけシャッターを切るチャンスがある。その3回を逃すなと言われました。」その現場は撮影禁止で許諾を貰っていても、雰囲気は写真禁止、禁止は禁止なのである。特にドイツはオランダよりポリシーが厳しいです。カメラを持っている人はオーディエンスからはあまり好意的受け取られてませんでした。しかもデカイ一眼を取りに帰り、左わきの小脇にカメラバッグに隠しておりました。強面の男にいきなりそんなこと言われえて超びっくりしましたが、なぜかビールを奢ってくれて、上機嫌になった俺は、取り敢えずその男を信じて先ず引きで魚眼レンズで左脇から1枚写真を撮りました。

そしたら隣の男が偉そうにうんうん頷くので、偉そうだなーと思いつつ、ビールを奢ってもらっている手前、何も言えず反対側に周りました。美女がわんさか踊る空間で、なんとも言えん場所でしたが、ここではシャッターを切れませんでした。ドイツの女性は兎に角セクシーでエロく踊ります。

そして左脇に逃げ帰りVJ をしている凄腕の男を何故か1枚撮りました。そのVJ は数千とも言えるdiskを場面場面に合わせてセレクションする凄腕のVJ でした。偉人は世の中に沢山居ると思いました。あとシャッター回数は1回。残りはDJ のみ。そう考えながら音を聴いてタイミングを待ってました。長く短い時間でした。その時にB2B でset を組んでいるRaresh の音が本当に極微妙にズレたタイミングがありました。ここしか無いと思い、DJ ブース近くで待機していた所、こそこそと移動してそのタイミングで最後のシャッターを切りました。緊迫したDJ ブース、Raresh と目が合った瞬間、アーティストを撮影した時の緊迫感、確信と困惑、 Richard Villalobos の微笑、時間が止まる感覚。今だに忘れられません。

その後にRaresh が笑顔でカメラマンを讃える言葉が入ったフォトグラファーの為の1曲を掛けてくれました。その時、ビールをおごってくれた親父が俺のお陰と言わんばかりに肩を叩いて来ました。そしてRichard Villalobos が東洋のメロディを基調としたオリエンタルな美しいminimal トラックをかけてくれました。その時に自分の仕事が終わったと悟りました。イベントは後、4−5時間続いていたのではと思います。最先端に居るDJ/Artist の感覚は別次元だと痛感しました。

引きでもう一枚撮影をしようとした時、会場入りしてから自分に優しかった警備の黒人のおっちゃんが、もうダメだと注意されました。見えない意識の共有が会場にあったんだと思います。なんとも不思議な感じでした。ボロボロな感覚と安心感で、なんとか部屋に戻りました。あの時間はなんだったのか今でも理解出来ませんが、今は安心して日本に戻れた事に感謝しかありません。またこのブログはあくまで個人記で正式な内容はMixmag Japanから上がります。なので写真はあげられません。文章だけでお伝えさせてください。

音楽の偉大さを知り、大仕事を頂ける感謝と責任、そのあとの自分の行動(愚かさ)、怖さという物を知れたフランクフルトの仕事でした。もう2度と戻れない瞬間に立ち合う時間をくれた香奈さんには感謝しきれません。

その後は、フランクフルトをひたすら周り写真展、ギャラリーを見て、街を歩き続けました。雪が降って街が兎に角綺麗で、クリスマスのキラキラしたライト、小さなメリーゴーランド、家族が微笑む瞬間、歩くホームレス、おしゃれなShop、美術館、レストラン。なんか全てが新鮮でした。寒かった。これからどこでも寒い場所に行けるなと強く確信出来た貴重な時間でした。翌日、温かいホテルで暖を取り、4時間だけの素敵な出逢いもあり、今日本に辿り着きました。

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繰り返しになりますが本当になんとかに日本へたどり着きました。温かく迎えてくれる場所が多くて、今は兎に角安心しています。現在は横浜中華街から徒歩2分のAAA ギャラリー(https://artaraqasia.com/)で 大変貴重な仕事も頂き、もう一度再起を図る為に力を蓄えております。何より帰国してから毎日、毎週、素晴らしい現場で撮影をしております。新しい発見と友達と会える瞬間が堪らなく有難いです。旧友、親友に会えて元気そうな顔を見て、沢山笑っちゃいました!幼馴染が色々な事情を抱えながら頑張ってる姿は泣けるものがあります。

今回の帰国は日本で行ける場所、撮れる場所、行かなくてはいけない場所、会える人には会って、何よりお金を稼いで世話になっている人に1日でも早い恩返しをします。カメラマンとしてオランダで成功と失敗を勝ち取った杵柄で、次の目標である新天地ドイツに向けて再起をはかりたいと思います。

日本には頻繁に帰ってきたいけど、新天地のドイツに移動したら、頻繁に帰れるのは3年以上は掛かると思ってます。カメラマンとしてビジネスの仕組みを作る苦労をオランダで味わいましたが、今考えたらかなりオランダの音楽シーンのカメラマンとして最短な道を歩いていたと思います。

3月頭にはオランダには身の回り整理と、仕事で行くことになります。本音でいうと上手く馴染めなかったオランダ。それでもHaarlem の街は大切です。ベビーカーをバスや電車で乗るときに当たり前に手伝う習慣、お年寄りを大切にする習慣。日本も真似るべきと思います。何よりオランダで一生付き合って頂きたい先輩、友達、仲間に会えました。日本に居たら会えませんでした。ですが、やはり新天地ドイツに行きたい気持ちが今は強いです。多分、自分にはその方が柄に合う気がします。

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年末、 Shibuya club Aisa で自分が10代から敬愛しているDJ の方に会いに行きました。「もう一度会えたらいいね」と、ベルギーで言って頂き、ビールをご馳走になりその言葉を信じて東京で撮影をさせて頂きました。その方がShibuyaでかけてくれた、自分が何者か教えてくれたHiphop trackは終生忘れられないと思います。良い2018年の締めくくりとなりました。1月中にブログで日本滞在編も書きたいと思います。その最先端に近づく為にも、日本でカメラマンとして最高な環境に居るので力を発揮していきたいと思います。

取り敢えず元気です!!毎日、美味しいご飯が食べれるだけで幸せです!!

また1月26日(土)に19:00から中華街にあるBaboo146で女性シンガーナイトを自分が主催いたします。タイトルはオランダ語で「温もり」です。冬に合う灯りと女性イベントとなります。素晴らしい女性シンガーMimulus Naito Akiko,Aiko,空間デザインのCheriと灯り、Babooのこうちゃんさんの美味しいご飯で皆様をお迎えします。遠方の方は宿泊も特別プラン(*数限定なのでご早めに連絡ください:2500円)でご用意いたします。間違いないイベントですので是非とも足を運んで頂けたら幸いです。皆んな忙しいのも知っておりますが、会えるタイミングで友達とは会っておきたいです。引き続きよろしくお願いします。

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